ホテルでパリの洗礼に

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もう一ヶ月前になるのですがパリに行きました。

ご覧のようにエッフェル塔が見える部屋に宿泊することが出来ました。部屋もゆったりとしていて、簡単なキッチンや調理器具もあって長期宿泊にはもってこいのホテルです。何時も宿泊しているホテルグループのホテルなのですが、エッフェル塔付近で泊まったのは初めてでした。めでたしめでたしと言いたいところなのですが人生そんなに甘く無かったです。

 

ところがです。先ずは停電。僕の泊まった棟のみの停電で、電気無しで一夜を過ごすという羽目に。夜の10時ごろです。突然明かりが消えました。空調もテレビも充電器も駄目。フロントにいったら既に宿泊客が殺到していて、フロントの説明は「よくあることです。今修理を呼んでいます。いつになるかは分かりません」とのこと。

 

お洒落で愛想のよいあのホテルマン(ウーマン)の顔から自分の力では何とも出来ないオーラを放つ無力な一労働者に戻っていました。フランスの洗礼という奴で、慣れっこなので平然としたフリはしていたのですが内心は舌打ちをしていました。

 

翌朝、支配人の女性が部屋まで謝りに来て結構高価なシャンパンボトルをサービスしてくれました。やれやれ、前は部屋の金庫の故障やタクシーの誤発注や火災報知器の発報騒ぎとか色々あったし、やっぱりこれがパリだなと旅の醍醐味と、むかつきをシャンペンと共に飲み込んだ僕でした。

 

ところが、数日後に次は夜間の断水のお知らせです。部屋に戻ると、夜の12時頃から翌朝までの断水で浴槽もトイレも使えないとのレターが置かれていました。定型フレーズなのですが、「……ということにご理解をいただいたことを感謝いたします」の文面に「理解していないし」と毒づく僕でした。

 

早めにお風呂を済ませたりしました。ところがです。実際には断水は一切無かったんです。何なんだこれは。

また昭和のホテル in Nagoya

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 今年初めての名古屋です。

先ずは山本屋総本店で味噌煮込みうどんと青唐辛子の出汁巻ををいただきました。これは名古屋へ入る時の作法のようなものです。

僕は子供のころ名古屋に住んでいた時期が数年間あります。今日から泊まる駅前のこのホテルはすでに其の頃からあったと記憶しています。僕の人としての古さから考えるにここは相当古いです。 

窓からはミッドランドやモード学園のキラキラした建物が見えるのに、ホテルは掛け値無しの昭和高度成長時代。タイムマシンに乗ってやって来た昔の人みたいな気分です。

どうもこのところ古いホテルに縁があるようです。

鳥のように

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YahooBlogの閉鎖で彼の地を追い出された僕は色々な所に住まいを見つけようとしてきました。ところが一長一短、なかなか居心地のよいところが見つかりません。

それは書き込みが面倒だったり、写真の扱いが不全だったり、デザインが気に入らなかったり、コニュニケーションが不自由だったり、トラフィックが少なかったりと言い出せばきりがありません。

 

それで考えたのですがブログを使い分けるようにしようと言うことです。

このHatenaがどんな特徴があるのかは未だ呑み込めていませんが、ここに相応しいものはここに書いてみたいと思います。

 

それにしても土地を追われた難民の気持ちが少し分かったような気がして良い経験を安全にさせていただくことが出来、YahooBlogに感謝です。国を追われた人たちは空を見上げて鳥のように自由に空を飛べたらいつかは安住の地に行けるのかなと思うのかもしれません。思わないのかもしれません。

 

岡山のホテルに泊まる

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昨日まで岡山に宿泊していました。
どのホテルも満室だったのでよく調べもせず空いていたこの宿をネット予約していました。そこは岡山駅からホテルの送迎バスで30分ほどの山の中にあるホテルです。
 
仕事が終わり、ホテルのバスでたどり着くとそこは森の中。周辺には店など一軒もなく、あるのはゴルフ場と古墳だけ。あとは全部が森です。
 
入るとなかなかレトロな雰囲気のホテルで、ロビーは広くて重厚。200室近くあるホテルで大きな宴会場もあり昔のシティホテルってこんなだったなと懐かしく思いましたが、今はその時の栄華というかきらびやかさは微塵も思い起こせないくらいに穏やかな佇まいでした。むしろその時代の空気が今もそのまま堆積しているかのような深い静けさを感じました。
 
調べてみると1973年に開業というからそんなに古くはないのですが、由緒あるホテルグループの傘下にありながら、その後に何度かホテルの名前が変わっていて、以前には民事再生になったこともあるホテルなのだそうです。色々あったんですね。穏やかな静寂が感じられたのはそんな試練を経て世を達観しているためなのかもしれません。どこかで時が止まっているのです。
 
まだ外は明るさが残っている時間でしたが周囲には何もなくて食事に出かけることも出来ません。暑さに疲れていた上にお腹が減っていたので仕方なく最上階のレストランで食事をしました。白身の魚(ヒメダイ)をグリルし、ケイジャン風のソースをかけたものと元気のいいサラダをいただきましたが中々美味しかったです。
 
僕はお酒が飲めないので水をいただくのですが、これが普通に美味しかったです。立派そうなお店でも水が生臭い店がかなりあることはみんなが気付いていながら話題にもなりませんが、ここは大丈夫でした。
 
僕が泊まった部屋からも、レストランからもまだ明るい岡山駅の辺りと山々が一望できました。部屋は昭和尽くしの調度満載で、まさに植木等の出ていた頃の映画のセットのようです。そのあまりの徹底ぶりにため息が出るくらいでしたが、wi-fiはあるし枕元に電源やUSBも完備され、案外今風な快適さで過ごすことが出来たのは意外でした。
 
仕事なので泊まるだけとはいえ宿は大切です。ある意味で不思議ちゃん風のホテルでしたが印象は悪くありません。何度も来ている岡山市ですが、案外いい心持ちで帰ることが出来ました。

やっぱりね

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「ありがとう平成まんじゅう」、「こんにちは令和まんじゅう」。
どちらも戴いていないので違いが分かりませんが、焼印くらいは変えているのかなと想像しています。

売れているのかな。

こちらは今年3月の写真です。
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仮住まいのお知らせ

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昼食に入ったうどん屋さんのテーブルには団扇が飾られていました。
もうそんな季節なんだと大人ぶって佇んでいたはずの僕ですが、注文した「すだちうどん」と「鱧の湯引き」が置かれるとそれを一目散にかき込んでしまう自分に戸惑います。

みなさんご存知の通り12月15日にはこちらのブログ運営も終了。年末までぼーっとしてやろうと、のんびり構えていたのですが、スケジュールとやらを読むと実質8月いっぱいで使えなくなるようで少々焦りを感じていました。

とは言え、周到な僕は数年前からいくつかの引っ越し先(FC2、BLOGGER、Hatena、Ameba)を検討していました(お試し宿泊という感じです)。だから安心かというとそうでもなく、どのブログ部屋を借りるかはまだ絞りきれていませんでした。

さらに追い打ちで、僕自身の仕事やプライベートの7、8月の予定が最近確定し出してきたのですが、案外ゆっくり検討する時間がないことに気づき、事のヤバさにビクつき出しました。

それで取り急ぎ荷物(過去全ログ)を全て一時預かりしてもらうことに決めました。

軽トラで過去ブログを運んだ仮住まいは「FC2」なので、お友達の皆様にはここでそのURLをお知らせさせていただきます。


Watch the stars という可愛らしい曲があるんです)

Yahoo!も続けますが、そちらでもお試し更新をしていますのでよろしければお越し下さい。来ていただければメチャメチャ嬉しいです。


尾野真千子と小島小鳥

昨日は大阪の小さなギャラリー(HIJU gallery)に川島小鳥が女優の尾野真千子を撮った写真展を観に行きました。

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インスタレーションの工夫が大流行りの昨今、何故だか緩い展示でかえって心地よかったです。ギャラリーは開けっ放しで、しばらくは店主も不在でした。

肝心の写真ですが、こんな素敵な女優さんを撮るならもっと気合いを入れた感があってもいいのだけど、全く気張っていないのです。その適当さが好ましかったです。僕には到底到達できない境地だと思いました。写真家と女優さんが同郷だからかもと店主さんは言うのですがどうなんでしょう。

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錯覚かも知れないけど生身の素敵な彼女が見えたような気がして嬉しかった。失礼かも知れないけど「良い意味で」動物の生態写真のようでもありました。