少しだけタイムスリップ

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フィルムカメラで写真を撮ったらすぐに現像に出したらいいのに最低でも4~5本は溜め込みます。あるいは、バッグの底に転がっているフィルムを見つけることも多々あって、いつ撮ったのか分からないフィルムを現像に出すことしばしです。

写真屋さんはデジタル化の波というのでしょうか、フィルムの扱いが苦手になっているようで、出来上がるまでには一週間以上、DVDに焼いてもらうとさらに一週間、さらに僕がそれを取りに行けるのが一ヶ月くらい後と、おそろしく時間がかかるようになりました。

というわけで、仕上がった絵を見るときはほんの少し過去へタイムマシン旅行した気分になります。

この写真も時間の壁を超えて突然目の前に現れたわけです。前後のコマを見て行くと去年の2月くらいの文化放送前の歩道橋ということが判明しました。

その頃のことをこの写真を見て思い出すのですが、こういう人達がどんなコミュニティに暮らしているのかというようなことを考えていたように思います。

歳を重ねることは社会での自分の役割が失われて行くことへの戦いです。やがて独りになることへの道程でもあります。彼らはそれとどのように戦っているのか。むしろそれを逆手に取って素晴らしい精神世界にいるのでは。あるいは淡々と日々を過すことの幸せを理解できるほどの穏やかな境地にあるのでしょうか。それは理想郷?出来ればそうあって欲しい。そんな気持ちを持ちました。浅はかですね。