汚れた巷、愛しの街
仕事の時間調整とか、少し頭を整理したいときにはよくここに来て、つかのまですが街を眼下にします。今日は台風が近づいているためか、秋の訪れかは分かりませんが、澄み切った景色を見る事が出来ました。震災以来必ずチェックしている東京タワー先端の曲がり具合も確認する事が出来ました。これ、直さないんですね。
中原中也の詩に「汚れちまった悲しみに・・」というのがありますが、これを耳にした子供の頃の僕は「汚れた巷(ちまた)」と勘違いしていました。人の営みを見下ろす時には、何故かこのことが頭に浮かびます。実際、僕たちの日々の生活はきれいごとなど通用しないクールで苦悩に満ちた世界です。でも、それを高いところから見下ろすと、その巷が何故か美しく清涼に見えることに驚きを感じ続けています。愛おしさすら感じています。
残念ながら品川で人と会わなければいけなかったので、今日は30分もいることが出来ませんでしたが、それでも十分リフレッシュすることが出来ました。
告白します。
僕は高いところが好きです。