「アルフィー」と「秘密」

映画がiTuneからダウンロード出来るようになったので、新幹線での移動時に観ようと思い、初めて借りたのが「アルフィー」です。
マイケル・ケインが出た映画のリメイクで、今回はジュード・ロウが主演です。昔の方については僕は映画よりもソニーロリンズが担当した音楽の記憶が鮮明で、どんなストーリーだったかはあまり覚えていませんでした。参加していたケニーバレルのギターがブルージーでとても好きでした。ちょっとフレーズをパクったりもしていたんです。

今回の作品ですが、めちゃくちゃ乱暴にまとめると、数々の修羅場をうまく立ち回ってあちこちで大もてのプレイボーイが、あげくの果てには女性にその軽薄さを見透かされて悲しい思いをする、という話です。うーん、なんのことだか・・。おそらく、製作した人達には人生を語るような気難しい意図は無かったと思います。とても綺麗な楽しい映画です。

その翌日には、テレビで東野圭吾原作の「秘密」という映画を観ました。広末さんが主役です。これもネタばれに気をつけてまとめると、女性の本音が持つ奥深い怖さがキーになる作品です。たぶん。

何があったなんていう話では「けっして」ないのですが、自分の身の回りの、一見平穏に見える人間関係を見返してみると、本当に人の思いや考えを僕は正しく理解しているのか、不安になりました。思いもよらない裏切りや、不信があるのではないかなんて思ってしまいました。
食べ合わせならぬ、映画の組み合わせが悪かったのかもしれません。あるいは僕の今の境遇や心境に問題があるのかもしれませんが、案外真面目に考えてしまいました。特に女性についてです。(年末がこんなことでうにゃうにゃしているようじゃ来年も思いやられます)