ゴヘイモチに関する話

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つい最近もロシア大使館に招かれてボリショイ何とかというところで書道を教えてきたという知合いの女性がいます。

多彩な方で、書道だけでなく、華道、茶道、陶芸もされ、そのどれもがプロ級、あるいはプロです。お歳は聞いたことがないのですが、明らかに僕よりもはるかに上です。地域の文化活動ではボランティアとしてあらゆることに労を惜しまない貢献をしてくれる人です。ひょうひょうとしていて、おばあちゃんと呼ぶにはあまりにも行動的で、まったくお金には執着がない人です。

敬愛し尊敬するその方の言動のなかでただ一つ不可解な発言が「ゴヘイモチは儲かる」です。それは区の文化祭の打合せの時に初めて聞いたのですが、何か面白い企画はないかな、という話題の時に、「ゴヘイモチを作るとみんなが喜ぶし、すごい人気なの。少しだけ材料費を貰うんだけど、たくさん売れるんで、すごく儲かるの」と言うのです。僕はその時(実は今でも)「ゴヘイモチ」というものを知りませんでした。ただ、餅というくらいだからお菓子なんだろうなあとは思っていました。しかし、その方は決して金儲けなんて文化活動に持ち込まない方なので、それが意外でした。

話はそれだけではなく、その後別の年に行った抹茶を点ててふるまうというイベントの時も、「本当はゴヘイモチの方が人が来るんだけど」との発言。ご自宅にはどうも「ゴヘイモチセット」らしき道具も持ってられることも判明しました。

さわやかなお人柄、典雅なたしなみと師範級の腕前、欲得とはかけ離れた無償の奉仕、どれをとっても素晴らしい方なのですが、こと「ゴヘイモチ」だけは、極めて泥臭い取り扱いとなり、違和感があります。

ネットやら、皆さんの助言などでゴヘイモチが五平餅であること。それがおよそどんなものか分かってきましたが、この素晴らしい方の五平餅への執着の全てが解明されたわけではありません。

おそらく、来月もお会いすることになるのですが、もう少しゴヘイモチについてお話をしてみようと思います。楽しみです。

関係ありませんが、電車に飛び乗ったら目の前に古畑任三郎がいたので驚きました。まずは報告まで。