これからの人生

僕のお兄さんお姉さん世代が夢中になったピーターポールアンドマリーとい女性一人に男性二人のフォークグループがあります。子供ながら素敵だなと思った記憶がありました。ボブディランの曲やトラッドなんかをきれいなハーモニーで聴かせてくれました。「パフ」なんて有名ですよね。ドラッグの唄です(嘘です)。

ちょっときっかけ(トラッドつながり)があって、miroというmacのプログラムでインターネット上の動画検索をしてみると彼らがデビューしたころからつい最近のライブまでのたくさんの動画を観ることが出来ました。
若い頃の彼らと中年になった彼ら、そしてデビューから50年(!)後の今はあきらかな高齢者ですが、それも観ることが出来ます。

若い頃のマリー(1960年代です)さんはとても魅力的な人です。あまり笑顔の無い人でした。そのクールさやプラチナブロンドの長い髪、すらっとしたプロポーション、シンプルな服のセンスなどが魅力的です。中年になってからは、いかにも自信に満ちたおばちゃんになって、ついておいで!という感じに変容しています。近年は病気をされたようで、かなり太ってしまって顔つきも違う人のようです。杖をつきながらステージに座るその姿は、生きていてくれてよかったと喜ぶ反面、痛々しさをも感じます。残るおっさん二人も同様に髪が薄くなり、その残った髪が白くなり皺も増え太ってきています。

写真じゃなくて動画で彼らの姿を短時間で見ることが出来たことで感じるところがありました。僕は普段は走り抜けるようにして暮らしているので気がつかなかったのですが、若さは永遠ではなくて、老いというのはこんな魅力的な人たちにも恐ろしいくらいの力で降り注ぐことをあらためて思い知りました。

両親も最近はとみに老けてきたように感じます。生活としては多少なりとも仕事にも自信とプライドを持つことが出来るようになって強気(僕は弱気)で生きることが出来る年代になりました。それでも、あの日に帰りたいという青春への懐古や悔恨と老いることへの恐れがあります。

自分のことは真面目に考えたいです。それに、可能ならば自分と一緒に老いて行く世代と一緒に出来ること(楽しいことや仕事やなにやかや)を考えてみたいと最近思っています。それにしても、今リタイヤしつつある団塊の世代はそうとうにうるさそうでこれからも悩まされそうですけど…。おしまい。