20世紀の巨匠たち

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仕事が予定よりも早く終わったので、地味変さんに教えてもらった「20世紀の巨匠たち」という写真展を楽しんできました。

20世紀に活躍した著名な写真家ばかり14人の作品120点が展示されていました。
有名だけどその作品をよく知らなかった作家や、自分の中の評価がはっきりとしている作家なのに違った印象を受けた作家もいました。

前者はウイン・バロックでした。後者はユージン・スミスです。

ウイン・バロックはよく知らない作家でした。とても絵画的な作り込んだ写真を撮る人で、その作為が写真の場合余計に嫌みになってしまうように思うのですが、まったくそれが気にならないほど完成度の高い作品を見る事ができました。

ユージン・スミスは戦場や水俣の写真などで有名なので、社会派だけに饒舌で、眉間に皺をよせて見てしまうような真摯で退屈な写真という先入観をもっていました。僕はこういう見る側に同じ問題意識を強いるようなのが苦手なんです。自由に見させてくれよと思ってしまいます。でも、違いました。とても絵として美しく、荘厳で、深くて、熱い感動を与えてくれるものでした。

他にもヘルムート・ニュートンのポップな写真は相変わらず楽しいものでした。ケルテスの人間味あふれる写真も素敵でしたし……、14人の巨匠だけに凄すぎて書ききれませんね。

ウォーホールの作品のキャプションが間違っていたのを繰り返し何人もの客に指摘されているらしく、見張りのお姉さん(なんていう名前の仕事なんでしょう)がうんざりしている姿が面白かったです。

3月に行ったハービー山口さんの写真展に続いてよい写真展をみる事ができてよかったです。