街の話だけど・・

風邪をひいたりして、平日に病院との間を何度も往復しました。
僕が住んでいるのはこれといった特別な形容詞も要らないただの住宅街なのですが平日の昼間は想像どおり静かでした。

地下鉄の駅が近いのでどこか早くから開いているお店で軽い朝食をと思ってお店を探していたらいつもは気がつかなかったようなお店が何軒もあることに気が付きました。

この住宅街が出来た頃に開店したような古い目立たないお店が、その時間は活気づいているのです。けっしてスタバやシアトル何とかなんていう店ではありません。お店の中は最近退職したくらいの年配の方達でいっぱい。新聞を読む人、顔見知りと話す人、煙草をくゆらす人、だまって棚のコーヒーミルを眺めている人など様々です。お店の方もあまりお客さんと違わない年配に見えます。
とても居心地が良さそうでした。

僕の知らない間に、街に住む人の時間はどんどん過ぎていっていて、職場に行く必要も無くなった人が、出かける場所を求めて、あるいは人のぬくもりを求めて小さな集まりを作り出しているのだなと思いました。

難しく考えるつもりはないけれど、僕たちはきっとあのような年齢になった時、どこか出かける場所を求めて家を出るんだなと思います。そして、これから数年、このような行き場所を求める人達が増えてくるのでしょうね。

街は新しい機能を自然にもちつつあるのかもしれません。
もうそこまでそういう時代が来てるのだと感じました。
おしまい。