最高のビール

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今まで飲んだ中で最高のビールがあります。

それは昨年ベトナムのフエに行ったときのことです。
ベトナムは暑いです。暑いのがベトナムです。
現地でガイドを雇って王宮だとか、放蕩息子でおしゃれな王様の王宮跡とか、悪い神様がいる寺院だとか、日本のビール瓶の破片が散りばめられた屋敷とか、宗教弾圧に抗議したお坊さんとか、いろいろ観たあとに、奥さんのワンピースをオーダー。クタクタでした。

ホテルに戻り屋上のレストランでウエルカムドリンクの券でビールを注文しました。屋上は誰も客がいなくて、陽はとっくに落ちているのにまだ生暖かい風がそよいでいました。

薄暗い屋上からは目の前の大河と街の灯りが一望できました。注文したビールは指がひっつきそうなくらいに冷やされたグラスに注がれていて、ビールも凍る寸前くらいの冷たさでした。その冷たくて喉越しの心地よいこと!

目の前には王宮やハスのオブジェが光る大河が流れ、暑い一日の終わりを注げるような涼風が顔を撫でてくれるひとときでした。ベトナムの夜は何故かそれが人生の終わりの夜であるかのような気持ちにさせてくれます。楽しい人生だったなあと思えるように生きてみたいものです。

注:僕は下戸でビールも少ししか飲めません。そんなお前がビールの味を語るなとは言わないでください。