快楽の館 原美術館

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ずるいなあと思った。

品川にある原美術館はその佇まいが好きなので、展示に関わらず時々足を運んでしまう。ここは東武鉄道満州鉄道の取締役だった人が昭和の初めに建てた邸宅と聞いているが、そこが現代美術の美術館になっている。とにかくタイルの使い方や曲線を多く用いた設計が上品で美しいのだ。

ここを背景に写真を撮った人がいる。しかもおよそ30人ほどの美しい女性を好き勝手に撮りまくっている。許せない。

たまたま観に行った昨日はその「写真小僧」ご本人も来ていて、何やら取り巻きと自慢げに話をしていた。この写真はね、ここを観て欲しいんだ等々。悔しいけど作品は確かに魅力的だった。ムカついて声をかける気にもならなかったけど。

ここしばらくのこの人の傾向なのだと思うけど、単純な撮影だけでなく、コラージュも駆使してなかなかだった。魅力的な被写体、環境も含めて作品としてしまうセンス。ショーとしての写真展をよく理解しているところが、これまた悔しい。

最高の環境で仕事が出来るところまで才能を磨き、努力し、時代に乗り、登りつめたこの人とその作品には敬意を評したいが少々の妬みもあります。はい。