ふと演劇

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個人事務所に休みなしとはいえ、周りがお盆で休んでいるので事実上の盆休み。取り残された僕は普段やれないことをやろうと思うけど暑くて暑くて。

ルールが分からない競技ばかりのオリンピック。縁もゆかりもない地区同士の高校野球。それをぼんやり眺めたりするけれど、その状態が涼しくて楽なのに何故か息苦しくなり外に出たくなりました。

暇だとつい向かってしまう神保町。変わらぬようで少しずつ変わっていくその街並みをぶらぶらしました。いつもの本屋、いつもの喫茶店、いつもの天ぷら屋に餃子屋、いつもの画材屋。

スケッチブックを買いに入った画材屋と天ぷら屋の間の路地裏には吉本興業の劇場(神保町花月)があります。その日の芝居はすぐに開演するらしく、それは「昨日の君は、僕だけの君だった」という芝居でした。前知識ゼロでしたが、外の暑さと退屈が僕を中に押し込めました。

120席くらいが開演時には満席になっていました。演劇脳のない僕には、どう楽しめばいいのか分からいままだったけど、映画やテレビと違って、その舞台に生身の人が居るということ自体が新鮮でした。暗転の暗闇でうごめく役者やスタッフの姿も不思議でした。

大きな感動や爆笑をもたらす種類の劇ではなかったけど、いかにも作りものの世界なのに不思議なリアリティを感じ、それを楽しむことが出来ました。

芝居は野田秀樹の「拙者ナポレオン」以来。たまにはいいかなと思います。

(後でネットで調べてみると、その芝居は元AKB?の女優さんと吉本興業のお笑いの人たちが出ていたみたいでした。主役の女優さん、そのミニマルな演技が素敵でした。)