陽光の中で

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彼女にはいつも仕事の帰り道に出会います。彼女の姿を見ると少し気持ちが和みます。銅合金の塊でしかないはずなのに。芸術家のマジックにかかるとこんなにも幸せになることが出来ます。

キュビズム以降のどちらかというと抽象芸術における彫像などは好んで観てきましたが、このようなリアリティのある具象彫刻にはあまり興味を持ったことはありません。もう少しはっきり言うと、生々しい彫像は想像力を喚起してくれないので観賞するのは苦手だったんです。

でもこういう日常にあって気持ちを癒してくれる作品に出会うと少し考えが変わります。芸術的感動というより、どちらかというと好きな植物に癒されるような感覚に近いのでしょうか。植物音痴なのでよく分からないのですが、静かな感動という感じです。

芸術って美術館の中だけにあるものではないし、具象の世界も悪くないなと思い始めた今日この頃です。やっぱり歳のせいかな?