小夜子に会ってきた

イメージ 1

最近大江戸線の「清澄白河」でよく降ります。そこに現代美術館があるからです。ここはいつも閑散としています。観光客がちらほら。今はイタリア語とフランス語と中国語。周りには何もありません。最近3rdウエイブコーヒーと言われる種類のお店が二軒ほどこの近くに出店していて、そこだけが賑やかであか抜けています。

先日はメキシコ人のアーティストを観に。今回は山口小夜子 未来を着る人」を仕事帰りに観に行きました。山口小夜子さんは70年代に活躍したモデルさんで、あの時代のアイコンと言ってもよいくらい突出した魅力をもった人でした。僕は知らなかったのですが2007年に亡くなられていたのだそうです。

多くの資生堂のポスター。写真は横須賀功光さん、アートディレクターが中村誠というレノン・マッカートニーみたいな黄金コンビによって素晴らしい作品が出来ていて、そのモデルが彼女でした。

黒髪に不自然なくらい白い肌、切れ長の眼、全て作り上げられた顔かたち。海外の人なら歌舞伎とか能とか東洋の神秘などを想起するだろう。これ自体が一つのファッションであり様式美だと思う。

残念なことに若い頃の僕でさえけっして色っぽいとは思いませんでした。でもそのアートディレクションされた一連の作品は飛び抜けて美しかった。久しぶりに彼女に会って、それを再認識しました。

その分身が楠田絵里子やユーミンでありタランティーノのgogo yubariであり女子高生達であることは衆知だと思っているのですが、違うかもね。