記憶の街、今の街

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水戸に来ました。もう何年ぶりだろう。
上野から特急「ひたち」で一時間と少々。近いとも遠いとも言えない微妙な距離の街です。

この写真は駅前から見たメインストリートの銀杏坂。写真の右に見える大きな銀杏の樹が名前の由来だそうです。

水戸と言えば水戸黄門偕楽園の梅水戸納豆くらいしか思いつかないのは僕も同じですが、唯一違うのは若い頃に数年だけですがここで暮らした事がある点です。

地方都市に暮らすのが初めてだったので何もかもが新鮮でした。だからこの日も街を歩くと路地から不意に昔の友人が当時のままの姿で現れそうな気がしました。

派手なクリスマスのデコレーションも見当たらず、微かに記憶に残っている懐かしいお店のほとんどが閉店していました。それが立ち枯れた樹のようにそのまま野ざらしになっていて寂しかったです。海に眠るタイタニック(映画)のごとく、と言うとちょっとかっこ良過ぎるでしょうか。

わずかしか居られなかった水戸でしたけど、僕の記憶が朽ちるよりも先に街が寂れていくことに驚いた数時間でした。