街がもっと美しくなるといい

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僕が時々目にする雑誌に「CAMERA」という雑誌があるのですが、今月号をその表紙に引き込まれて買ってしまいました。その表紙を撮った人が内藤さゆりさんという写真家で、品川のキャノンギャラリーSに彼女の写真展を観に行きました。

ロンドンの街を撮った写真なのですが、久しぶりに写真展を楽しむことが出来ました。人の映っていない街の風景というのは時に冷たくなったり寂し気になったりするものです。でも、それが無い。むしろ人の温もりが感じられ、しかも映像として美しいのです。この温もりと美しさというなかなか両立出来ないことを彼女は実現しているわけです。

で、気付いたのは彼女の素晴らしさとともにその素材となったロンドンの街が綺麗だということです。日本に暮らす僕は、日々眺める街の姿に飽きているというのもあるのですが、もっと景観を考えて都市を作るべきだと思います。街がきれいになれば観光客も増えます。

じゃ、ロンドンは観光のために街作りをしたのかというと、そこはよく知らないのですが、どうも違うような気がします。雑駁な認識ですが、アジアの国はどうもこういうことが苦手のようです。なんとかうまくいっているのは京都くらいでしょうか。

僕の事務所があるマンションは便利だけどあまりカッコのよいものではありません。自宅もそうです。デザイナーズマンションも候補にしていたのですが高かったので諦めました。そう考えると懐に余裕が無いからなんだなと気付きます。機能や立地優先でお洒落さにお金を出す余裕が無いんです。

景気対策はあるものの、どう見ても大きな収益をもたらしてくれるようなビジネス創出がなしうるような企業環境はないし、高負担を生む人口構成なのでみんな元気が持てない。街の美観が各自の余裕に左右されるなら、あまり期待は出来ないかもしれません。

それを無理無く実現出来るような仕掛けを考案出来るといいとも思います。都市計画税って何に使われているのでしょうか。