雨の日、ヴァロットン展に寄る

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ポスターの、裏っ返って見える「裏側の視線」という文字、何かが映り込んだのかと思ったのですが、もともと裏文字で印刷されていたみたいです。

だいたい、こんな画家知らなかった。
でも通りがかりに、時間もあったので入ってしまいました。
外は雨が降りだしそうだったし・・・。

フェリックス ヴァロットン(1865-1925)
スイス出身の画家でフランスで活躍。ナビ派の一員。なのだそうです。

展覧会の感想と言ってもたいしたことは書けないのですが、百年前にこんな視線で絵を描いていた人がいたなんて・・。

バルティスの威圧的でエロティックな視線とは違って、声をかけずにそっと写す、スナップ写真のさりげない視線に近いものでした。だからなのか女性の後ろ姿や、映画の一コマのような絵が素敵でした。また、そんな視線で描かれた黒インキ一色の木版画が素晴らしかったです。絵画というより、ややグラフィックアートの趣がありました。

まあ、そんなことはいいのですが、百年前に生きた人の作品で感動している自分。百年後には間違えなく無に帰してしまうだろう自分を思うと儚いなあと思いました。あはは。