傘がきらい

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テレビで梅雨に入ったと言っているので梅雨なのだろう。
確かに僕も傘をさしたり、ワイパーを動かしたり、水溜まりで靴を濡らしたりしているので間違いない。

雨が降っても多肉植物は相変わらず微動だにしない。精巧に作られ、巧妙な手口で僕のところに送り込まれた造花ではないかと疑ったっておかしくないくらいだ。よって僕はこいつらを「寡黙植物」と命名することにした。ふふふ。

新しい楽器を購入するために、使う頻度が減った古い楽器を売りに行った。お茶の水の楽器屋でこれを買った20年前の値段よりも高く売れた。喜ぶべきことなのだけれど、ちょっと寂しい。もっと優しくしてやればよかった。正直、少々へこんでいる。

その帰り道の新御堂も雨だった。
併走する電車と競争をした。勝ってはいけないのは分かっている。もちろん、負けてやった。

梅雨が嫌いっていうわけではない。むしろ写真を撮るうえで雨というか雨模様というのはその光を楽しむことだって出来る。ブレッソンだって傑作のいくつかは雨の中で撮っているじゃないか。

唯一、傘をさすのは楽しくない。

片手を常に傘に占領されるのが気に食わない。カバンやカメラの居場所が無くなる。買い物でもしたらどうするんだ!SUICAを口に咥えろと言うのか!フード付きレインコートにデイパックという手もあるが、大げさだし仕事には向かない。しかも蒸れる。

傘、あれは何とかならないものかなあ。
まあ、7月までの辛抱だ。たぶん。