ギターと私

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「もう一度初心にかえってギターを練習しようと思いました」と、こう言うことをもう百回以上は宣言してきたような気がします。禁煙や飲酒や薬の常習者みたいです。

こんな事を言うきっかけは様々で、いいライブを聴いたとか、テレビドラマの音楽が気に入りそれを弾いてみたいとか、知人の誕生会の余興(そういうレベルですけど)があるとか、一目惚れした楽器を手に入れたいとか色々です。

珍しいパターンとしては、今年の1~2月頃のことですが、風邪と花粉症を併発した時、外出出来ない軟禁状態なのでギターを触るくらいしか楽しみがなく、ぼんやり練習していると少しは上手く弾けるようになるので少々続けられた、というのもありました。

大抵は三日と保たないのですけど、特定の誰かに聴いてもらいたいと思うと案外長続きします。まあ、それでも出来上がりは余興レベルを超える物ではないので寂しいですけど。

「音感」と「リズム感」と「センス」と「技術」があれば、こんなジグザグ(オーネット・コールマンの曲 'ZIGZAG' 、好きだなあ)なギター人生は無かったのだと思うのですが、残念ながら僕にはそのどれもがありません。しかも譜面が苦手で、ヘレン・ケラーの気持ちがよく分かります。

最近は弦の張替えや音合わせもかなり危ないです。「落ち葉」「枯れ葉」「クローバー」マークを楽器に貼ることを義務化する法案がいつか可決されるのではないかとびくびくしている今日この頃です。安定政権下では何でもありなので心配ですね。

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今回始めた理由は楽器です。
中古でしか買えない楽器なのですけど、お店で見て一目惚れしました。毎日会いに行きたいくらいです(写真の楽器は違いますけど、こんな感じ)。

まずは形が色っぽいのです。しかも紅いような茶色いような、素敵な色合い(サンバースト塗装と言います)。クラック(ラッカー塗装のひび)の入った塗装越しに見える木目も美しく、音がカラッと明るい。それに楽器が軽い(これ重要)。

でもそれを手に入れるには、お金のこと以上に、僕の腕前が「あまりにお祖末」なのが問題です。それで、「じゃあ練習しよう」と言うことになりました。

素敵な男になって彼女(ギターです)を振り返らせるんだと思っています。楽器屋のウインドウの中でもう少し待っててくれないと困るのですが、誰かに誘惑されてしまうのではないかと心配しています。

あるいは金任せの成金の親爺に弄ばれたらどうしようか、などと間抜けな心配をしています。駆け落ちもありか・・。いやいや僕には家族もあるんだけど・・・。郭(くるわ)話みたいになってきましたが・・。これって恋かしら?

ではバイビー!あはは。