写真と私

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年撮った写真を整理していたのですが、自分で思っている以上にいろいろな場所に行っていることに気付きました。ほとんどは仕事ですが、日本列島をほぼ一舐めしていました。マイレージが貯まるのも当然です。

振り出しは神戸、最後はバンコクでした。長い一筆書きのような一年です。その線の途中に写真がポツポツあるという感じです。写真を見るとその時の感情が追体験出来るような気がします。僕の頼りない記憶が写真で上書きされている過程なのかもしれません。

通り過ぎてきたことに思いを馳せても何になるものでもなく、ただただベッドに入るのが遅くなるだけなのです。それにも関わらず写真を撮るのは、山頭火芭蕉が旅をしながら俳句を読んだ気持ちと似ているのかとも思います。

時々の思いを手繰り寄せることで自分の生きている充実を信じたいのかもしれません。

それとも綺麗な作品をつくって誰かに褒めて欲しいと願っているのかも。やがては世間に認められて「アジェの再来」なんて呼ばれ、人気写真家としてもてはやされ、ハリウッド女優と浮き名を流すことを夢見ているのかもしれません。ははは。

そのどちらか、或は別の何かなのかは自分でもよく分かりません。もう当たり前のことになっているからです。