矢野顕子さんと私

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数年前、ブルーノート東京矢野顕子さんのライブを聴きに行ったことがあります。おなじみの曲、おなじみのスタイル。とてもアットホームなライブを楽しむことが出来ました。

歌はご存知のとおりの唯一無二です。不思議な心地よさがあります。よくもわるくも母性愛的親近感を与えてくれるもので、それが心地よい時と見向きもしたくないときの両方の時があります(ごめんなさい)。その時は僕もいろいろあって彼女の歌が聴きたくなったのでライブに行ったのを思い出します。

いつも思うことなのですが、その歌声と対等かむしろそれを凌駕するくらいピアノの調べが素晴らしいのです。
ピアノの上原ひろみさんとのデュオが発表されていることを見ても、彼女のピアノの力量がすごいことがわかります。

歌を引き立てるための間奏というのとは次元が異なるくらい綺麗な旋律とリズム。うっとりしてしまいます。

そこで1ファンとして望むのは彼女のピアノだけ(ピアノトリオがいいかな)のアルバムを聴きたいということです。こういうことを言うと、「君の素敵な脚に惚れました」と言われた女性が「脚だけかよ」と怒る感じが頭に浮かび何とも申し訳ないように思います。「全部で私よ、それを受けとめてね」と優しく彼女にたしなめられそうですが、それでも一度は聴きたいです。

歌がなくとも、ピアノから彼女の全てが聞こえてくると思います。きっと。
そしてそれは言語や文化を超越したグローバルな音楽となっていることでしょう。売れること間違えなしです。

そのCDだけ僕がプロデューサーになってもいいと思っているくらいです。だめでしょうか。