写真に関するメモ 2

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父がライカで撮る写真は、仕事先とかゴルフのスイングとか仕事の打ち上げで行った旅館の宴会とかで、子供の僕には面白い題材ではありませんでした。それでも渋い銀色に輝くライカはさわると冷たくて、大人の世界の深淵に触れたような気がしました。

当時はモノクロームフィルムが主流の時代ですから、まずは写真屋で現像してもらいコンタクトシートを焼いてもらいます。それを見てどれをプリントするか、トリミングするコマにはダーマトペンか何かで書き込みを入れます。それが何を基準に選んでいるのか、どうしてそういうトリミングをするのかが不可思議でした。僕にはどのショットもさほど違いがあるようには見えなかったのです。

でもそうやって見るモノクロのコンタクトプリントは美しいものだなと感じていました。僕が撮るブローニーサイズのネガからはいきなり正方形の白枠付きプリントが出来ます。これもネガと同じサイズのプリントなのですが、やはり35㎜の方が植物図鑑のようで綺麗だと思いました。