記憶の鍵

イメージ 1

高校生が撮るような写真で恥ずかしいです。よく行く「上島珈琲店」です。後ろからコーヒーの湯気越しに二人が眺められる席でした。気持ちがほんわかしてシャッターを切ってしまいました。ごめんね。

今日は玄関ドアのペンキ塗りをしてもらっています。それが乾くまでしばらく足止めです。

そのペンキの匂いで小学生の頃にペンキ屋の子供と仲良しで、よくその子の店で遊んだことを思い出しました。いつも職人さんが映画や宣伝の看板描きをしていて、その横でペンキのブリキ缶で手裏剣を作って遊んだりしていました。職人さんたちがとても陽気で親しげで、一人っ子の僕には羨ましかったのですが、今考えてみると有機溶媒のせいかもしれないと思います。

匂いって眠っていた記憶を呼び出す鍵のようです。
筒井康隆の「時をかける少女」にもそんなシーンがあったような無かったような。

そういえば夢の中で不思議な匂いを感じることがあります。
それは暖かくて懐かしくて甘く独特の強い匂いなのですが実態が思い出せないまま目が醒め、気になって仕方がないことがあります。起きてしまうと匂いそのものの記憶が急速に揮発してしまいます。あれはどんな記憶の鍵だったのでしょうか。