僕の場合執筆はペイしない

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一昨日に僕が徘徊する業界の関連出版社から出来上がり一頁が2500円で10頁分ほど原稿を書いてくれと頼まれた。

文句が言える立場ではないけれど、それにしても安過ぎる。執筆には数日かかるのだが、この間マックでバイトをすれば少なくても時間840円は貰える(僕は雇ってもらえないと思うけど)。僕は文章書きが苦手だから時間もかかる。誰も読まないような業界本とはいえ多少でも人に読んでもらえる可能性もあるのだから資料も確認しなければならないし取材もしたい。手がかかるのだ。

会社員だった頃は営業の人から彼らの顧客企業発行の広報誌に寄稿して欲しいとの依頼が多かった。もちろん報酬は無しで。これは営業のためと割り切れたけど、案外労力と配慮が居るので大変だった。

編著に共同執筆者として参加した時は出版社から「出来上がった書籍を数十冊買って欲しい」と言われた。専門書だから高いし、自分が書いたものなんか欲しくないと言ったら再三に渡って買えと迫ってきた。書かせてやったんだから責任取れという感じで、女性から「責任とってよ!」と言われたならどうしようと言うようなあり得ない妄想に走る余裕もないくらい追い込まれた。こういう商売もあるんだ。これには困った。

昨今は団塊の世代からお金を巻き上げる手段として自費出版を持ちかける出版社が問題になっているそうだ。実際僕の周りでもそれにひっかかってしまった人が100万円近くを出版社に支払い自著の在庫に囲まれている人がいる。

というわけで今まで原稿依頼でいいことはあまりなかった。でも、依頼してもらえるだけ光栄と思うべきなんだろう。自分はいい鴨かもしれないと思いつつ、多分受けちゃうだろうな。