ホテル リマーニ(岡山県牛窓)

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昨日までの数日を何回か宿泊している岡山県牛窓にある「ホテルリマーニ」に行った。

そこには瀬戸内の穏やかな海とヨットハーバーと静かな町がある。何一つランドマーク的なものが無い場所に何故か居心地のよいこのリゾートホテルがある。

 

白とペルシャンブルーを基調としたギリシャ風の建物で、客室はゆったりとしていて同じテイストで統一されている。

 

食事はギリシャ料理ギリシャワインが用意されている。ギリシャに行ったことがない僕にとっては全てが未知のものばかりだ。ヨーグルトをよく使うところはトルコや東欧の国々に似ている。オリーブの多用は地中海風だ。その程度の違和感なので何の抵抗もなく楽しめる。

 

ワインに使うぶどうの種類は聞いたことがない品種ばかりで戸惑うが、概ねワインの素人でも親しみやすい物ばかりでハズレが少ない。僕のような知識の乏しい客へのソムリエの対応が明快で嫌味がない。案外そういうのは珍しいと思う。

 

やはり瀬戸内。料理に使われる鯛やスズキは新鮮で海のエキス感たっぷりでうれしい。野菜も有名なのだろうか。サラダに旨味と深みがあるのが驚きだ。表現が変かもしれないけど、野菜が眠っていなくて起きているのだ。ギリシャ風のオリーブを練りこんだパンには時々パンナイフが真上から突き刺して供される。原始の野蛮さが感じられる。何故なのだ?コックはマオリ族

 

従業員の大半が日本語を勉強している外国人であるのは楽しい。よく教育されているのかあまり不便はなく、むしろたどたどしいながらも何とか役に立とうという気持ちが見えて嬉しかったりする。完璧には通じ合えないところがあるが、その距離感がかえって心地いい。そっとしておいて欲しいのだ。

 

ホテルは海に面していて、ここから小さな島々への周遊船に乗ることができる。今回は近くの「黒島」に渡り干潮に出来る道で隣の島まで歩いた。

 

ホテル前の「中光商店」の揚げ物(さつま揚げ)は朝行くと品数が多く新鮮で美味しい。ここに寄って野菜や海産物の揚げ物を買うのもルーチンになってしまった。

 

マリンスポーツにかけらも興味がない僕にとってはただただのんびりするだけの宿なのだけど。それで十分。願わくばプールサイドにビキニのお嬢さんでもいてくれれば嬉しいのだがそんな場面にはまだ巡り会っていない。そういうマリンスポーツ?なら好きなのだけど。